完成された新しい契約を守る民
2023-02-08
聖書は、旧約聖書と新約聖書で構成されています。旧約とは古い契約という意味で、イエス様がこの地に来られる以前に立てられた契約を指し、新約は新しい契約という意味で、イエス様が来られて、人類が天国に入れるよう完成された新しい契約を指しています。
今日わたしたちが天国に入るためには、イエス様が立てられた、新しい契約の過越祭や、安息日などを守る必要があります。
神様の契約の重要性
神様の契約はとても重要なものです。多くのクリスチャンは、イエス様が十字架の犠牲によって、わたしたちのすべての罪を担われたので、ただ、イエス様を信じさえすれば救われると主張しています。しかし、神様は、神様の教えられた契約を守り行う者を救われ、天国に導いてくださると言われました。
イザヤ書 51:7〜8 わたしに聞け 正しさを知り、わたしの教えを心におく民よ。 人に嘲られることを恐れるな。 ののしられてもおののくな。 彼らはしみに食われる衣 虫に食い尽くされる羊毛にすぎない。 わたしの恵みの業はとこしえに続き わたしの救いは代々に永らえる。
救われる者が守り行う契約とは、古い契約と新しい契約のどちらを指しているのでしょうか。
ヘブライ人への手紙 8:7〜10 もし、あの最初の契約が欠けたところのないものであったなら、第二の契約の余地はなかったでしょう。 事実、神はイスラエルの人々を非難して次のように言われています。 「『見よ、わたしがイスラエルの家、またユダの家と、 新しい契約を結ぶ時が来る』と、 主は言われる。 『それは、わたしが彼らの先祖の手を取って、 エジプトの地から導き出した日に、 彼らと結んだ契約のようなものではない。 彼らはわたしの契約に忠実でなかったので、 わたしも彼らを顧みなかった』と、 主は言われる。 『それらの日の後、わたしが イスラエルの家と結ぶ契約はこれである』と、 主は言われる。 『すなわち、わたしの律法を彼らの思いに置き、 彼らの心にそれを書きつけよう。 わたしは彼らの神となり、 彼らはわたしの民となる。
最初の契約である古い契約が欠けていたため、第二の契約が立てられると預言され、それがまさに新しい契約だと記録されています。ですから、イエス様をただ信じれば良いのではなく、必ず新しい契約を守らなければならないのです。
古い契約と新しい契約について、さらに調べてみましょう。
古い契約が新しい契約に変更
古い契約の祭りは、民が罪の赦しや祝福を求めるために、羊や山羊などの獣を携えて来て、祭司はそれを屠り、焼き尽くすささげ物として、神様との執り成しを行いました。イスラエルには12の部族が存在していましたが、神様は、その中のレビ族だけに、祭司になる資格をお与えになりました。また、神様は、レビ族の中から、一番初めの大祭司として、アロンという人物を任命されました。ですから、古い契約を「レビの系統の祭司制度」や「アロンの祭司制度」と呼ぶことがあります。聖書には、その古い契約が変更されると記録されています。
ヘブライ人への手紙 7:11〜12 ところで、もし、レビの系統の祭司制度によって、人が完全な状態に達することができたとすれば、――というのは、民はその祭司制度に基づいて律法を与えられているのですから――いったいどうして、アロンと同じような祭司ではなく、メルキゼデクと同じような別の祭司が立てられる必要があるでしょう。祭司制度に変更があれば、律法にも必ず変更があるはずです。
古い契約である「アロンの祭司制度」ではなく、救いを受け、天国に入ることができる「メルキゼデクの祭司制度」を立てる必要があるとあります。
では、このメルキゼデクの祭司制度とは、どのような祭司制度でしょうか。
メルキゼデクについて調べてみましょう。
メルキゼデクの祭司として新しい契約を立てられたイエス様
創世記 14:17〜20 アブラムがケドルラオメルとその味方の王たちを撃ち破って帰って来たとき、ソドムの王はシャベの谷、すなわち王の谷まで彼を出迎えた。 いと高き神の祭司であったサレムの王メルキゼデクも、パンとぶどう酒を持って来た。 彼はアブラムを祝福して言った。 「天地の造り主、いと高き神に アブラムは祝福されますように。 敵をあなたの手に渡された いと高き神がたたえられますように。」 アブラムはすべての物の十分の一を彼に贈った。
旧約時代の祭司は皆、獣を用いて祝福しました。しかしメルキゼデクは、パンとぶどう酒でアブラハムを祝福したのです。つまり、メルキゼデクの祭司制度は、パンとぶどう酒を用いる祭祀を意味しています。
このメルキゼデクの祭司として来られた方が、まさにイエス様です。
ヘブライ人への手紙 5:4〜6 また、この光栄ある任務を、だれも自分で得るのではなく、アロンもそうであったように、神から召されて受けるのです。 同じようにキリストも、大祭司となる栄誉を御自分で得たのではなく、 「あなたはわたしの子、 わたしは今日、あなたを産んだ」 と言われた方が、それをお与えになったのです。 また、神は他の個所で、 「あなたこそ永遠に、 メルキゼデクと同じような祭司である」 と言われています。
イエス様は、過越祭に、パンとぶどう酒を用いて弟子たちを祝福され、これが新しい契約であると証しなさいました。
ルカによる福音書 22:15、19〜20 イエスは言われた。「苦しみを受ける前に、あなたがたと共にこの過越の食事をしたいと、わたしは切に願っていた。 それから、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えて、それを裂き、使徒たちに与えて言われた。「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい。」 食事を終えてから、杯も同じようにして言われた。「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である。
わたしたちは、このパンとぶどう酒で行う過越祭を守ることで、変更されたメルキゼデクの祭司制度に従う者となり、天国に入ることができるようになります。これがまさに新しい契約です。
また週間の祭りとしては、日曜日礼拝でなく、安息日を守られました。
イエス様が守られた新しい契約の安息日
ルカによる福音書 4:16 イエスはお育ちになったナザレに来て、いつものとおり安息日に会堂に入り、聖書を朗読しようとしてお立ちになった。
新しい契約を立てられたイエス様は、7日目の安息日を守られました。そして、日曜日ではなく、安息日がご自身の日だと証しなさいました。
マタイによる福音書 12:8 人の子は安息日の主なのである。
古い契約の安息日は、羊を屠って守りましたが、新しい契約では、霊と真理をもって守るよう変えられたのです。
ヨハネによる福音書 4:24 神は霊である。だから、神を礼拝する者は、霊と真理をもって礼拝しなければならない。」
わたしたちも、霊と真理をもって安息日を守り行うことで、イエス様に従う者になることができます。
ではなぜ、神様は契約を変更なさったのでしょうか。
完成された新しい契約
詩編 19:8 主の律法は完全で、魂を生き返らせ 主の定めは真実で、無知な人に知恵を与える。
神様の契約は、完全なものです。しかし、古い契約は、人間が完全に守り行うことができないため、弱く無益であると廃止され、天国に入ることのできる希望溢れる新しい契約に変更してくださいました。
ヘブライ人への手紙 7:17〜19 なぜなら、 「あなたこそ永遠に、 メルキゼデクと同じような祭司である」 と証しされているからです。その結果、一方では、以前の掟が、その弱く無益なために廃止されました。―― 律法が何一つ完全なものにしなかったからです――しかし、他方では、もっと優れた希望がもたらされました。わたしたちは、この希望によって神に近づくのです。
イエス様は、完成された新しい契約を立てられました。
マタイによる福音書 5:17 「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。
ですから、天国に入るためには、完成された新しい契約の過越祭や安息日を守らなければなりません。