最後の災いを免れる過越祭の小羊の血

2024-04-16
最後の災いを免れる過越祭の小羊の血

「その昔、こんな出来事がありました」

このように、わたしたちは歴史を学びます。過去の歴史を学ぶ理由は何でしょうか。それは、過去の出来事の成功事例や失敗事例を通して、今後起こる問題に対処できるよう、知恵を得るためです。では、私たちが、聖書に記録された歴史を学ばなければならない理由は何でしょうか。それは、神様が、過去の出来事を通して、最後の災いを免れる方法を知らせておられるためです。これから、過去イスラエルの民がエジプトから解放された歴史を調べることで、最後の災いを免れるための知恵を得ることにしましょう。

エジプトに下された災いの歴史

イスラエルの民は、長い間、エジプトの地で奴隷として生活していました。神様は、その苦しい生活からの解放を願う彼らの祈りをお聞きになり、民を救うためにモーセをファラオのもとに遣わされました。モーセはファラオの前に行き、何度もイスラエルの民の解放を求めましたが、聞き入れられませんでした。神様は、ファラオが拒むたびに、エジプトの地に災いを下し、警告されました。血の災い、蛙の災い、ぶよの災い、あぶの災い、疫病の災い、はれ物の災い、雹の災い、いなごの災い、暗闇の災い。相次ぐ九つの災いに遭いながらも、ファラオは頑なに奴隷解放を拒み続けました。

ついに神様は、最後の災いを下すと言われ、愛する民たちには過越祭を守るよう命じられました。この最後の災いは、たった一晩のうちに多くの人と獣が命を落とす、恐ろしい災いです。愛する民が、この災いに巻き込まれ死ぬことがないよう、特別な真理を定めてくださいました。それが過越祭です。

出エジプト記 12章5〜11節 その小羊は、傷のない一歳の雄でなければならない。用意するのは羊でも山羊でもよい。それは、この月の十四日まで取り分けておき、イスラエルの共同体の会衆が皆で夕暮れにそれを屠り、その血を取って、小羊を食べる家の入り口の二本の柱と鴨居に塗る。そしてその夜、肉を火で焼いて食べる。また、酵母を入れないパンを苦菜を添えて食べる。 肉は生で食べたり、煮て食べてはならない。必ず、頭も四肢も内臓も切り離さずに火で焼かねばならない。それを翌朝まで残しておいてはならない。翌朝まで残った場合には、焼却する。それを食べるときは、腰帯を締め、靴を履き、杖を手にし、急いで食べる。これが主の過越である。

過越祭は、小羊の血を柱と鴨居に塗り、その肉を焼いて食べる祭りです。神様は、過越祭の小羊の血のしるしがある者には、災いを及ぼさないと約束してくださいました。

出エジプト記 12章12〜13節 その夜、わたしはエジプトの国を巡り、人であれ、家畜であれ、エジプトの国のすべての初子を撃つ。また、エジプトのすべての神々に裁きを行う。わたしは主である。あなたたちのいる家に塗った血は、あなたたちのしるしとなる。血を見たならば、わたしはあなたたちを過ぎ越す。わたしがエジプトの国を撃つとき、滅ぼす者の災いはあなたたちに及ばない。

過越祭が守られたその夜、エジプト全土に悲痛な叫びが響き渡りました。エジプトの地の、ファラオの初子から奴隷の初子、更には家畜の初子まで、ことごとく撃たれ、亡くなってしまったのです。

出エジプト記 12章29〜30節 真夜中になって、主はエジプトの国ですべての初子を撃たれた。王座に座しているファラオの初子から牢屋につながれている捕虜の初子まで、また家畜の初子もことごとく撃たれたので、ファラオと家臣、またすべてのエジプト人は夜中に起き上がった。死人が出なかった家は一軒もなかったので、大いなる叫びがエジプト中に起こった。

けれども、災いが襲う前、「過越祭を守れば、災いは過ぎ越す」と言われた御言葉を信じ、その通り守ったイスラエルの民は、一人も滅ぼされることなく救われました。過越祭の小羊の血がしるしとなって、エジプトの地に起こった大いなる災いを免れることができたのでした。

出エジプト時の出来事は最後の災いに対する知恵を授ける歴史

私たちは、過去の出来事から、未来を理解する知恵を得なければなりません。

コヘレトの言葉 3章15節 今あることは既にあったこと/これからあることも既にあったこと。/追いやられたものを、神は尋ね求められる。

旧約時代、エジプトに下った災いは、新約時代に預言された最後の災いを知らせる出来事です。災いがエジプトを襲ったとき、過越祭の小羊の血のしるしのある者は災いを免れ、過越祭を守らず、しるしのなかった者に災いが下った歴史は、この時代の私たちも、過越祭を守ってこそ、最後の災いを免れることができろということを知らせてくれています。では、私たちはどのように過越祭を守るべきでしょうか。

新約時代に過越祭の小羊として来られたイエス様

イエス様は、過越祭の小羊としてこの地に来られました。

コリントの信徒への手紙一 5章7節 いつも新しい練り粉のままでいられるように、古いパン種をきれいに取り除きなさい。現に、あなたがたはパン種の入っていない者なのです。キリストが、わたしたちの過越の小羊として屠られたからです。

イスラエルの民は、小羊の肉と血で過越祭を守りましたが、新約時代に生きる私たちは、イエス様の肉と血で過越祭を守ってこそ、最後の災いを免れることができます。

ルカによる福音書 22章15、19〜20節 イエスは言われた。「苦しみを受ける前に、あなたがたと共にこの過越の食事をしたいと、わたしは切に願っていた。・・・それから、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えて、それを裂き、使徒たちに与えて言われた。「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい。」食事を終えてから、杯も同じようにして言われた。「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である。

イスラエルの民は、神様がすべての初子を滅ぼすという恐ろしい警告をなさったとき、まだ起きていない災いに備えるため、過越祭を守り、小羊の血のしるしを受け、救われました。この時代を生きる私たちも、最後の災いに備え、新しい契約の過越祭を守り、イエス様の血のしるしを受けてこそ救われるのです。