聖書は事実である~預言成就編~

2023-06-30
聖書は事実である~預言成就編~

多くの人々は、聖書の御言葉が信じられずにいます。聖書をただのおとぎ話やファンタジーだと思っている人が多いようです。しかし、聖書の御言葉、神様がくださった預言は、これまですべて成就してきました。聖書は生きておられる神様の御言葉であり、事実が記録されている書物です。

神様が人類に聖書をくださった目的

聖書の歴史は、天地創造から始まり、新しい天と地の到来で締めくくられています。神様が、この新しい天と地、つまり天国に私たちを導いてくださろうと賜ったのが、この聖書です。

ヨハネの黙示録 21章1、4節 わたしはまた、新しい天と新しい地を見た。最初の天と最初の地は去って行き、もはや海もなくなった。・・・彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。」

新しい天と地、天国は、死がなく、悲しみも嘆きも労苦もないところです。「死がない」ということは、永遠に生きるということです。楽しさ、喜び、癒し、うれしさがあふれ、永遠に天の家族たちと生きるところが、天国です。また、天国は、人間には想像することさえできないすばらしいところだとも記録されています(1コリ2:9)。神様は、そのような天国に、私たち人類を導いてくださろうと、聖書をくださいました。

そして、聖書を信じることができず、天国に行く準備ができていない人類のために、たくさんの預言を記録しておかれました。

聖書の預言どおりに成就されてきた歴史

聖書には数多くの預言が記録されており、そのすべてが成就されてきました。預言者たちが記録した当時は、その預言が本当に成就するのかしないのか、確認する術がありませんでした。しかし、後世に生きる私たちは、過去の歴史を調べることで、聖書の預言が成就されたのかどうかを自分の目で確かめることができます。

まず、ペルシアの王キュロスについての預言を確認してみましょう。旧約時代、イスラエルの民は、70年間バビロンの捕虜になっていたことがありました。そのバビロンを滅ぼして、 捕虜となっていたイスラエルの民を解放したのが、ペルシアの王キュロスでした。

エズラ記 1章1~3節 ペルシアの王キュロスの第一年のことである。主はかつてエレミヤの口によって約束されたことを成就するため、ペルシアの王キュロスの心を動かされた。キュロスは文書にも記して、国中に次のような布告を行き渡らせた。/「ペルシアの王キュロスはこう言う。/天にいます神、主は、地上のすべての国をわたしに賜った。この主がユダのエルサレムに御自分の神殿を建てることをわたしに命じられた。あなたたちの中で主の民に属する者はだれでも、エルサレムにいますイスラエルの神、主の神殿を建てるために、ユダのエルサレムに上って行くがよい。神が共にいてくださるように。

ペルシアという国は、本来、聖書の神様を信じていない異邦の国でした。しかし、そのペルシアの王であるキュロスが、国中に布告を出して、「イスラエルの神様が国々をわたしに賜った」と言い、また、エホバ神様を「主」と呼んで、栄光を帰しました。キュロスはなぜ、エホバ神様に栄光を帰したのでしょうか。また、なぜ、「神様がエルサレム神殿を建てることを自分に命じられた」と言ったのでしょうか。

それは、聖書の預言を見て驚いたからです。聖書には、彼が生まれる前から、彼の名前と彼が行うことが預言されていました。

イザヤ書 45章1~3、13節 主が油を注がれた人キュロスについて/主はこう言われる。/わたしは彼の右の手を固く取り/国々を彼に従わせ、王たちの武装を解かせる。/扉は彼の前に開かれ/どの城門も閉ざされることはない。/わたしはあなたの前を行き、山々を平らにし/青銅の扉を破り、鉄のかんぬきを折り/暗闇に置かれた宝、隠された富をあなたに与える。/あなたは知るようになる/わたしは主、あなたの名を呼ぶ者/イスラエルの神である、と。・・・わたしは正義によって彼を奮い立たせ/その行く道をすべてまっすぐにする。/彼はわたしの都を再建し/わたしの捕らわれ人を釈放し/報酬も賄賂も求めない。/万軍の主はこう言われた。

このイザヤ書は、キュロスがイスラエルを解放する約170年前に記録されました。バビロンを征服したキュロスが、この預言を読んだのです。「自分の力と知恵でバビロンに勝った」と思っていたのに、聖書には既に、自分の名前と自分が何をするかが記録されていたのです。どれほど驚いたでしょうか。そして、キュロスは知ることになります。自分に国々を賜ったのが、イスラエルの神様であることを。そして、その神様が自分を呼ばれた目的を。それで、先ほどのエズラ記にあったように、国中に布告を出して、神様に栄光を帰し、イスラエルの民を解放し、エルサレム神殿を再建するように命じたのです。

聖書の預言と成就の内容を、もう一つ確認してみましょう。

ダニエル書 8章20~22節 お前の見た二本の角のある雄羊はメディアとペルシアの王である。また、あの毛深い雄山羊はギリシアの王である。その額の大きな角は第一の王だ。その角が折れて代わりに四本の角が生えたが、それはこの国から、それほどの力を持たない四つの国が立つということである。

バビロンの王ベルシャツァルの治世第三年に、神様がダニエルに幻を見せてくださいました(ダニ8:1~14)。 毛深い雄山羊が、 二本の角のある雄羊に突進して倒すという幻でしたが、この聖句は、その解釈をガブリエル天使が説明したものです。ベルシャツァル王はバビロンの最後の王です。つまり、バビロン滅亡以前に、バビロンを滅ぼしたメディア・ペルシア、そしてメディア・ペルシアを滅ぼしたギリシアの歴史について預言したのです。ギリシアについては、第一の王が死んで、国が4つに分裂するとありますが、この預言とおり、ギリシアの第一の王であったアレキサンダーの死後、彼に支えていた4人の将軍が国を4つに分けて統治しました。実に約250年後までの歴史について預言したのです。現代を生きる私たちは、過去の歴史を通して、神様の御言葉が正確に成就されたことを確認することができます。

預言をくださった理由

聖書にはこの他にも数多くの預言が記録されています。神様は、なぜこのような預言を人類に教えてくださったのでしょうか。

ヨハネによる福音書 14章29節 事が起こったときに、あなたがたが信じるようにと、今、その事の起こる前に話しておく。

これは、イエス様の御言葉です。神様が人類にあらかじめ将来起こることを教えてくださったのは、そのとおりに事が起こったときに、私たちが信じるようにするためと仰いました。これまで、聖書に記録されている数多くの預言がそのまま成就されたように、黙示録に記録されている新しい天と地も必ず到来するでしょう。しかし、悲しみも嘆きも労苦もなく、死がない、永遠に幸せに生きていく天国に、誰もが入れるわけではありません。

ヨハネの黙示録 20章12~15節 わたしはまた、死者たちが、大きな者も小さな者も、玉座の前に立っているのを見た。幾つかの書物が開かれたが、もう一つの書物も開かれた。それは命の書である。死者たちは、これらの書物に書かれていることに基づき、彼らの行いに応じて裁かれた。・・・その名が命の書に記されていない者は、火の池に投げ込まれた。

誰もが神様の御前で、裁きを受ける日がやってきます。そのときに、人々はこの地での行いに応じて裁かれて、永遠の火の池に投げ込まれるのか、永遠の天国に入るのかが決まるのです。神様は、人類が聖書の御言葉を信じることができるように、預言をくださり、その預言の成就を確認することができるようにしてくださいました。神様は、私たちが皆が天国に入ることができるように、裁きの日のための準備をすることを願っておられます。どうすれば、命の書に名前が記されるのか、どのような行いで救いを受けられるか、調べて、行わなければなりません。聖書の御言葉を信じ、しっかりと天国に行く準備をする皆さんになることを、心より願います。