アブラハム家の相続人と天国

アブラハム家の相続人と天国

 聖書はアブラハムの家庭の相続人問題にページを多く割いています。また、誰が相続人になるべきか神様ご自身が介入され、その理由を言及されています。なぜ、一家庭の相続人問題が詳しく記録されているのでしょうか。

聖書はわたしたちがどうすれば救いを受け天国に入れるか教えている書物です。

また、自分が幼い日から聖書に親しんできたことをも知っているからです。この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を、あなたに与えることができます。
テモテの手紙二3章15節

アブラハムの家庭の相続人は一個人一家庭の問題として見過ごしてはなりません。この問題にはどうすれば救いを受け天国に入れるかという重大な秘密が隠されています。

相続人になるための神様の条件

アブラハムの相続人について調べてみましょう。
アブラハムの相続人候補は三人でした。

  • 一人目 エリエゼル
  • 二人目 イシュマエル
  • 三人目 イサク

では、どのような出来事があり誰が相続人になれたのか順に確認していきましょう。

アブラハムは年を取り沢山の財産や下僕を誰に相続させるか考えました。アブラハムには子供がいなかったので、彼のもとにいた下僕の中で最も信頼するエリエゼルを相続人にしようとしましたが、この問題に神様が介入されました。

アブラムは尋ねた。「わが神、主よ。わたしに何をくださるというのですか。わたしには子供がありません。家を継ぐのはダマスコのエリエゼルです。」 アブラムは言葉をついだ。「御覧のとおり、あなたはわたしに子孫を与えてくださいませんでしたから、家の僕が跡を継ぐことになっています。」 見よ、主の言葉があった。 「その者があなたの跡を継ぐのではなく、あなたから生まれる者が跡を継ぐ。」
創世記15章2~4節

神様は言われました。「その者ではない」と。

神様は「アブラハムから生まれなければならない」と条件を下されました。下僕のエリエゼルはこの条件を満たさなかったため相続人になれませんでした。

 

相続人の条件

  • アブラハムから生まれたものでなければならない

 

次の相続人候補はイシュマエルです。

アブラムの妻サライには、子供が生まれなかった。彼女には、ハガルというエジプト人の女奴隷がいた。…… ハガルはアブラムとの間に男の子を産んだ。アブラムは、ハガルが産んだ男の子をイシュマエルと名付けた。 ハガルがイシュマエルを産んだとき、アブラムは八十六歳であった。
創世記16章1、15~16節

イシュマエルはアブラハムと女奴隷のハガルとの子です。イシュマエルはアブラハムから生まれるという神様の条件を満たしています。果たして相続人になれたのでしょうか。

アブラハムは神に言った。 「どうか、イシュマエルが御前に生き永らえますように。」 神は言われた。 「いや、あなたの妻サラがあなたとの間に男の子を産む。その子をイサク(彼は笑う)と名付けなさい。わたしは彼と契約を立て、彼の子孫のために永遠の契約とする。
創世記17章18~19節

神様はアブラハムから生まれ、更にアブラハムの妻であるサラから生まれなければならないと条件を出され、結果イシュマエルはなれず、イサクが相続人になりました。

 

相続人の条件

  • アブラハムから生まれなければならない
  • 妻サラから生まれなければならない

相続の決定権は母にある

当時のイスラエルには長子相続制度がありました。これは、父方の長男が相続権を持つ制度です。父の血統が相続を決定するならイシュマエルが相続人になるはずです。けれどイシュマエルでなく、イサクが相続人になりました。

ここで、イシュマエルとイサクの違いはなんでしょうか。それは母です。

イシュマエルの母は女奴隷のハガルでしたが、イサクの母はアブラハムの正妻のサラでした。

つまり、アブラハム家の相続人としての決定権は母にありました。

アブラハムは神様を表象

アブラハム家の相続人問題は誰が天国に入れるか、つまり、誰が神様の相続人になるかを教えています。

「ある金持ちがいた。いつも紫の衣や柔らかい麻布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮らしていた。 この金持ちの門前に、ラザロというできものだらけの貧しい人が横たわり、 その食卓から落ちる物で腹を満たしたいものだと思っていた。犬もやって来ては、そのできものをなめた。 やがて、この貧しい人は死んで、天使たちによって宴席にいるアブラハムのすぐそばに連れて行かれた。金持ちも死んで葬られた。 そして、金持ちは陰府でさいなまれながら目を上げると、宴席でアブラハムとそのすぐそばにいるラザロとが、はるかかなたに見えた。 そこで、大声で言った。『父アブラハムよ、わたしを憐れんでください。ラザロをよこして、指先を水に浸し、わたしの舌を冷やさせてください。わたしはこの炎の中でもだえ苦しんでいます。』
ルカによる福音書16章19~24節

わたしたちは死んだら神様のもとに帰ると聖書は教えています。

塵は元の大地に帰り、霊は与え主である神に帰る。
コヘレトの言葉 12章7節

ですが、天使たちはラザロをアブラハムのもとへ連れていきました。つまり、たとえの中でアブラハムは神様を表しています。また、金持ちは死んで地獄に堕ちましたが、そこからアブラハムを父と呼びかけました。これは、アブラハムが父なる神様を表していることを教えています。

アブラハムが神様を表すなら、アブラハムの相続人は誰を表すでしょうか。これは神様の相続人、天国に入れる人を表しています。

アブラハム=父なる神様
アブラハムの相続人=神様の相続人(天国に行く人)

アブラハムの子イサクは母によって相続人になりました。同様にわたしたちが神様の相続人として天国に入れる決定的な条件は、まさに母なる神様です。

母なる神様が救いの条件となる

アブラハムが父なる神様を表すなら、妻サラは誰を表しますか。当然母なる神様を表しています。ですから母なる神様がおられ、母なる神様を通して神様の約束の地、天国に入ることができます。

他方、天のエルサレムは、いわば自由な身の女であって、これはわたしたちの母です。 …ところで、兄弟たち、あなたがたはイサクの場合のように約束の子です。…しかし、聖書に何と書いてありますか。「女奴隷とその子を追い出せ。女奴隷から生まれた子は、断じて自由な身の女から生まれた子と一緒に相続人になってはならないからである」と書いてあります。 要するに、兄弟たち、わたしたちは、女奴隷の子ではなく、自由な身の女から生まれた子なのです。
ガラテヤの信徒への手紙4章26~31節

女奴隷から生まれた子はイシュマエルでした。彼の父はアブラハムでしたが、母がサラでなかったので相続人になれませんでした。

天国に入るには神様への信仰がなければなりません。けれど、どんなに神様を信じたとしても父なる神様だけを信じていては神様の相続人になることができません。

わたしたちは父なる神様と共に母なる神様を信じ受け入れたとき天国への道に踏み出すことができます。救いの要である母なる神様を受け入れて天国へと向かいましょう。

 

→聖書に証しされた母なる神様